アザラシの猫と介護と海の暮らし

2匹の猫と暮らすダイバーの在宅介護奮戦記です。

どんなこともリハビリになります

毎週水金訪問介護ステーションで事務をしています。
在宅介護に理解のある職場でありがたいです。
職場で飛び交う看護師さんや介護士さんの会話が、聞いているだけでも介護の勉強になります。
良い職場にご縁がありました。

少人数の職場に一人だけ作業療法士さんがいます。
どうも大変優秀な療法士さんらしいのです。
看護師さんに同行して新しい仕事をバンバン取ってきます。
利用者さん本人やご家族にも大変好評です。
私が最も素晴らしいと思うのは、利用者さんお一人お一人に対して違うリハビリ方法を生み出すこと。

先日その療法士さんから「自宅の包丁を今度職場に持って来て下さい。」と話しかけられました。
それはなぜかと言うと、『包丁を研ぐ』という行為をリハビリにしている利用者さんがいらっしゃるんだそうです。
若い頃よく包丁を研いでいた方なのだそうです。
それで職場の同僚に協力を仰いだというわけです。
既に看護師さんたちは全員協力し、最後に私に声がかかり自宅の包丁を2本お願いしました。

2本のうちの1本は先が欠け、とんでもなく錆びており本当に申し訳ないくらいだったのですが、戻って来てビックリ!!
新品のような美しい仕上がり。
使ってみても鋭い切れ味。
無料が心苦しいくらいでした。

包丁を研ぐことが職業だったわけでないそうです。
療法士さんが利用者さんとたくさんお話をした中で、家でよく包丁を研いでいたということを聞き、それをリハビリにしようと考えた。
その発想に感動しました。

施設に通ってリハビリする方法もありますが、それは一般的な誰でも共通な動作のリハビリで、それぞれの家での暮らしに寄り添ったリハビリをするのが訪問リハビリです。
場合によっては不自由になった動作を補う手作りの道具も作ります。
うちの親はまだリハビリをお願いする段階までいってないのですが、もしその段階になったらぜひその療法士さんに訪問リハビリをお願いしたいと思っています。

包丁の仕上がりが見事だったので写真を掲載したかったのですが、昨日の事件を考慮し掲載を控えました。
職場の庭に咲いていたアヤメです。

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